経営理念を真似できなかった理由は、自分たちの在り方に沿っているか疑問だったから

経営理念を知る

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及川 宗峰

及川 宗峰

【シンプル化戦略コンサルタント】経営者の相棒として20代の頃から365日経営現場へ。経営者の時間をつくるため、戦略を凝縮してシンプル化するのが得意技。自社独自の世界観を込めたワンフレーズにする「あいことば(R)」を開発。経営者だけでなく、幹部・管理職も「1秒で判断」し、社員・スタッフが自ら考え育つ「考える組織をつくる1秒マネジメント」として提供。専門はシンプル化戦略。

ちょっとだけ、イメージしてみてください。

あなたが、もし「経営理念をつくるか」と思ったときに、まず、どうしますか?

ネットで調べますか?それとも、本を探しますか?

どちらも、参考になりますよね。

そのまま使えそうな、良いのが見つかったら、使いたくなりますか?

ここは結構、大きな分かれ目なのではないかと、思います。

あくまで「参考にしか、すぎないのではないか」というのが私の考えです。

「なぜか?」というと、「自分から出ていないもの=核が入っていないもの」ではないか。ということです。

経営理念に入れるべき核(コア)とは?

そこで、お客様が、経営理念を真似して書けなかった理由について、考えたいと思います。

タイトルにも書いていますが、それは「自分たちの在り方」が明確だったため、他社さんのマネをした時に、しっくりくるか疑問だったからです。

つまり、どういうことでしょうか。

まずは、こちらの動画をご覧ください(テキスト版が下にあります)

こちらの動画の内容をテキストにしました。

「経営理念が必要かなぁ」というと、考えさせられるきっかけとしては、色んなところに書類を出すときに「経営理念」とか「基本理念」とかって、あるわけだよね。

そこで、基本理念(施設の運営方針)はつくったからいいけど、果たして経営理念って言われたときに・・・。
まあ適当に書いていたこともあったけど「(会社の経営理念は)ないからなぁ」って、だんだんと書かなくなったよね。

でも、「どこにでもあるのが、ない。」ってのは…「会社の形をなしていないなぁ」って。ずっと思ってたんだよね。

…マネするのは、カンタンなんだけど。でも、ホントに、ありきたりな…。
「どこの介護施設でも、こんなこと言ってたよなぁ」ってのはあって、それじゃあ納得できなかったんだよね。

何でかというと、ここをつくる時から「今までと違うもの。」
…まあ、視点が違うんだよね。「利用者さんを、どう見るか。」ってことで、施設の在り方も変わってくるんだけどさ。

ありきたりなものは「利用者さん第一」はあるんだけど、果たしてそうかなぁ、とね。

経営理念を提供したお客様のインタビューの(一部)です。完全版はリンク先でご覧いただけます。

今までの会社とは、視点が違う、在り方(ありかた)が違う

介護事業ということで、「利用さんをどう見るか」が、違う。という事を、言われています。

フル版の動画(リンク先)で、その内容についても言われていることが

1)基本理念は、目的ではなく手段である。「例)私たちは、~をします。」

2)施設長(社長)である前に、建築士としても「施設というより、住宅を大きくしたもの(家)」をつくりたかった。

ということです。

はじめに「なぜ、その、ありきたりな(どこにでもあるような)“利用者さん第一”に、抵抗感があった」のでしょうか。

本当にそれが実現されているのであれば、それはそれで、素晴らしいことです。

しかし、これもまた、動画をご覧になっていただけばわかりますが、それまでの介護業界外(一般消費者)としての目線が、介護の業界の違和感を感じていたためのようです。

その当時は、「他の人に話すことができないような(後ろめたさがある)施設」というイメージがあったようですね。

今では、利用者は第一にしつつも、職員をないがしろにするような枠組みがあるようにも感じます。

目的と手段の取り違え

旅行で言えば、はじめに行先があって、次に移動手段がありますよね。「手段は、目的に先行しない」というやつです。

先に目的(どこにいくか)があって、次に手段(どういくか・何でいくか)がきます。

経営理念は、目的(なぜ、いくか)、行き先(どこにいくか)。そして、基本方針(基本理念)は、手段(どこにいくか)です。

このケースでは、実際に「施設(住宅のような)」として、また、イベントやサービスとして、すでに理念を具体的な形にしていました。

ただシンプルに「言葉」として、表現しきれなかったのだと思います。

実行されない理念があるよりも、理念が(言葉として)なくても、実行されているのは、すごいことだと思います。

これは素晴らしいことで、理念(思想)があっても、形に(実行)されなければ、キレイごとであり「飾りもの」です。

現実問題、こういう事が多いので、「理念は嘘くさい」とか、「理念が悪い」と、色んな意見があるのかもしれません。

起業直後で、売る事で一生懸命のときは、そんなことを言っている場合でもないのかもしれません。

 

ここの「思考」「行動」「結果」が、一貫してなければ、説得力もなく、社員が動くはずもないからです。

しかし、競合が増えて、成熟期に入り、業績の伸びが緩やかになり、「右上で育たない」「社員が動かない」「入替えが激しい」となったときに、組織づくりが重要テーマとなります。

このとき、リーダーの一貫性・会社の共通した価値観というのは、社員をまとめ、山を乗り越える求心力となります。

ですから、「誰もが分かる、すぐに使える」という前提で、経営理念が落とし込みされるのは、大切ではないかと思います。

本意は「真似できなかった」ではなく「自分たちの在り方」にふさわしいものを

という事だったのだと思います。

そして、それと同時に「そのこと(目的・存在理由)が、社員に簡潔に伝わる表現になっていなければ、いけなかった」

だから、経営理念がなかなか作れなかった。ということでは、ないでしょうか。

 

 

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