クレドのデメリット

経営理念を知る

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及川 宗峰

及川 宗峰

【シンプル化戦略コンサルタント】経営者の相棒として20代の頃から365日経営現場へ。経営者の時間をつくるため、戦略を凝縮してシンプル化するのが得意技。自社独自の世界観を込めたワンフレーズにする「あいことば(R)」を開発。経営者だけでなく、幹部・管理職も「1秒で判断」し、社員・スタッフが自ら考え育つ「考える組織をつくる1秒マネジメント」として提供。専門はシンプル化戦略。

自分にとって経営理念は、マネジメントのツールです。

その関連で、切り離して考えられないのがクレド。

クレドのデメリットについて説明したいと思います。

クレドのデメリット

ズバリ!それは・・・導入の仕方、使い方を間違えると、反感をまねくことです。

ぶっちゃけ、経営者・経営サイドの経営スタイルや、いつもの接し方・教育など、普段の土台が影響するのですが。

クレドの取扱いを失敗してしまうと、非常にダメージがあるため、ヒットアシスト(私の事務所)で、クレド導入のマネジメントサポートをする際には、A4ページで4枚ほどの「クレドの取り扱い説明書」で、事前に説明をしています。

この説明は、きちんと理解していただき、約束事を守れる場合に導入してもらっています。

逆にいえば、約束事を守れない場合は、ムリして導入しない方がいいのです。

クレド導入のメリットは大きい。デメリットは、大きなメリットの反作用

まず、クレドの導入のメリットは非常に大きいです。

どのように大きいかというと、余計なことを話し合う時間がなくなる、削れるためです。

つまり、コミュニヶ―ションの効率化が可能になります。

なぜ、余計なことを話し合う時間を削れるのかというと・・・一言でいえば背景(コンテクスト)の共有ができるから。

具体的には、会社の全員がすべき価値観・考え方の統一、その判断基準の共有など。

まあ、ここは、「クレドに何を入れるか」によって、変わってくるでしょう。

一言にクレドといっても、色々な作り方があると、私は思っています。

なぜ、クレドが反感を招くのか?

クレドの核は、価値観の共有、価値観の教育です。

言い方をかえれば父性による教育。厳しい教育です。

クレドを導入する前に、場づくりの仕掛けをつくらなければなりません。

この場づくりは、ウチの場合で言うと「シンクロワーク(マネジメントの第1ステップ)」というものをやっています。

父性教育の前に、母性教育(社員を受け入れる場づくり)をしないと、うまく進むことはないでしょう。

クレドは、マネジメントの第2ステップで活用するものです。

そうですね・・・よく聞く話だと「~の教養」のような、やさしい読み合わせの教育ツールですら、社員は抵抗します。

クレドはもっと強力な価値観を共有するものなので、効果が大きいぶん、もっと反発は大きいのです。

クレド作成時の注意点

まず、作成時の注意点は、目的をきちんと説明すること。

これを作ることで、このような状態を実現します。と、目的地を共有することです。

クレドによって、会社がこうなり、お客様がこうなり、皆さん(社員)がこうなる。

クレドの必要性を、お客様への貢献と、社員のメリットとして、きちんと説明することが大切です。

もう1つ。「やらされ感」をつくらないことです。これには「参加の原理」を使ってください。

参加の原理を使うとは、クレドをつくるワークを行い、社員からの意見を吸い上げすることです。

「社長が決めたものだから」と、言わせないことです。「自分も一緒に決めたんだ」と、納得してもらうことが重要。

ヒットアシスト(私の事務所)の作成形式ですと、「いきいき社内ミーティング」という、進行調整フォローつきのミーティングと、クレド作成ワークで、全員参加で楽しくつくってしまいます。

 

会社のこともそうですが・・・「3年後、自分がどうなっていたいか」なども出してもらうので、社員のやる気が出ます(笑)

10年単位で事業計画を作る前などは、業界解析ワーク(業界の変化と、この先の展開を共有する)もやります。

社員は基本、目の前の仕事を処理するのが仕事になりがちなので、たまに長期的な目線を共有するのは、非常に大きい効果を発揮します。経営者が考えていることも、伝わりますしね。

相手は人で、感情がありますから、そういう工夫が必要なんですね。

こうやって、小さな刷り合わせを積み重ねていくことで、組織の密度・一体感が高まります。

クレド導入の注意点

クレド導入時の注意点は、上で挙げているように、母性のワーク(場づくり)を先行して入れることです。

できれば1ヶ月。1週間くらい前から、毎日の習慣として入れてしまえば、場が温まりますので、クレド導入時も馴染みやすい。

きちんと、クレドを導入するときに、目的を再度、説明することも大切になってきます。

作成時には、経営者ができないこと、やってないこと、を入れるのは避けてください。

また、「自分のいう事を聞かせるツール」ではありません。

会社の公式のルールとして、経営者も従う。と、示してこそ、効果を発揮します。

クレド運用の注意点

単純です。言っていることと、やっていることが、ちぐはぐにならないようにしてください。

矛盾を感じると、人は反感を持ちます。

クレドの内容には、経営者がコミットしている必要があります。

クレドのデメリット、メリット、活用方法・・・まとめ

クレドのデメリット、という事で、メリットや反感の理由。注意点に合わせて、活用方法を書いてみました。

これらすべての要件をおさえながら、内容も、自分の価値観に合わせて構成していく必要があるので、その辺が、ちょっと難しいところかな。と思います。

めっちゃ強力な方法なので、おすすめのマネジメントではあります。

参考になれば幸いです。

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